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M&A用語解説
ネームクリア(ねーむくりあ)
ネームクリアとは、ノンネームシートを見て関心を示した買い手候補企業に対し、譲渡を希望する企業の実名(社名)を開示することをいいます。中小企業庁が運営するM&A支援機関登録制度のFAQでは、譲り渡し側からの同意を取得し、買い手候補との間で秘密保持契約を締結したうえで実施することとされています。
「ノンネーム(名前のない状態)」の対義語として、社名を明らかにする(クリアにする)という意味からこのように呼ばれています。ネームクリアとあわせて、対象企業の事業内容や財務状況などをまとめた企業概要書が買い手候補に提供されるのが一般的です。
※中小M&Aガイドライン(第3版)に基づくM&A支援機関登録制度のFAQでは、譲り渡し側の同意取得と秘密保持契約の締結を経たうえでネームクリアを実施することとされています。具体的な進め方は仲介者・M&Aアドバイザーや案件により異なる場合があります。
ネームクリアは、譲渡を希望する企業にとって、自社の社名(実名)が外部の第三者に明らかになる段階にあたります。ノンネームシートの段階では匿名化された事業概要のみが開示されますが、ネームクリアによって社名そのものが特定されるため、取引先・従業員・競合等に知られるリスクが一段階高まります。そのため、譲り渡し側の同意を得て秘密保持契約の締結を前提としたうえで、関心の度合いが高い、絞り込んだ候補先に限定して行うことが重要です。
買い手候補にとっても、ネームクリアを経て実名や詳細情報を把握することで、自社の投資基準や事業戦略との適合性をより具体的に検討できるようになり、本格的な検討・交渉に進むかどうかを判断する重要な材料になります。
