第4話 はじめての「手応え」

相手のことを、誰よりも理解する。——それだけで、営業は変わった。

初めて、会話が前に進んだ。
それだけで、十分だった。

負けた理由がわかった佐藤。「相手の右腕になる」という答えを見つけ、相手のことを誰よりも理解するために徹底的に調べ、仮説を立て、先輩に壁打ちをする。


M&A仲介の営業として、相手の右腕になる。
それが俺の答えだった。

前とは違う。準備をできた自信が声にも出ている。リベンジの電話で「じゃあ、来週でいいよ」と言ってもらえた。初めて、会話が前に進んだ。


聞く力がなければ、
提案は届かない。

「ちょっと興味が湧いてきたよ」この一言が、嬉しくてたまらなかった。手応えを感じ、来週再度お時間をいただけることになったと上司に報告する佐藤。


この一言が、嬉しくてたまらなかった。
相手の課題に、初めて向き合えた瞬間だった。

自分なりの答えは「相手の課題を自分ごととして考え、提案を準備してから話すこと」。上司から「それが営業だ」と言葉をもらい、帰り道に昨日より前に進んだと感じる佐藤。


まだ結果は出ていない。
でも、やり方は間違っていなかった。

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営業は、テクニックじゃない。
相手の人生に、
どれだけ本気で向き合えるか。

次回 第5話「勘違いと再挫折」
毎日更新。


この話の登場人物

佐藤恒一

佐藤 恒一
主人公・27歳・元エンジニア → M&A仲介営業

黒木隆司

黒木 隆司
上司・45歳・部署マネージャー


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By | 2026年5月15日