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第9話 買い手を探す

オーナーの想いを聞いた日から、この仕事の意味が変わった。

会社売却の決め手は、価格じゃなかった。
オーナーが本当に守りたいものを、まず知ることから始まった。

まだ手放したくない、自分の人生をかけて作ってきた会社。でも限界で社員やお客様をこれ以上不幸にしたくないというオーナーの葛藤を聞く佐藤。オーナーの想いを理解することが、M&A仲介のすべてのスタートになる。


値段の前に、想いがある。
そこを無視した会社売却は、誰も幸せにしない。

一番は社員とお客様を守ること、次の世代に会社を繋ぎたい、自分の代で終わらせたくない。事業承継では継続と成長が最優先。価格も重要だが、優先順位は想いが決める。


売却の話は、まだ早い。
まず相手の課題に寄り添う——それが、事業承継の第一歩だ。

同業だけじゃない。異業種、投資ファンド、地方の有力企業。同業フィットネス大手・成長中B社・地方C社、スポーツ用品メーカー、健康食品サプリ会社、不動産事業者、プライベートエクイティファンドなど可能性を全部探し尽くす。情報の量と質、その両方がチャンスを生む。


事業承継で大切なのは、何を残したいかだ。
お金では買えないものが、会社にはある。

大手フィットネス企業・同業成長企業・投資ファンドそれぞれの強みと課題を比較。大事なのは買ってくれる会社ではなく、この会社を伸ばしてくれる会社を見つけること。マッチングの軸はブランド・理念の相性、従業員の雇用維持、会員へのサービス継続、長期的な成長可能性、オーナーの想いの実現。


M&Aの買い手は、同業だけじゃない。
視野を広げた分だけ、最適な相手に出会える。

それぞれの会社で御社の未来はこう変わりますとオーナーと一緒に判断する。解は一つじゃない。納得できる選択を一緒に作る。


買ってくれる会社より、伸ばしてくれる会社を。
M&Aマッチングの本質は、未来の共有だ。

御社の想いを本当に理解してくれて現場も大切にしてくれる会社がある。未来を繋ぐパートナーが、ついに見つかった。


正解は一つじゃない。
オーナーと一緒に、
納得できる未来を選ぶ。

次回 第10話「契約交渉へ」
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この話の登場人物

佐藤恒一

佐藤 恒一
主人公・27歳・元エンジニア → M&A仲介営業

黒木隆司

黒木 隆司
上司・45歳・部署マネージャー


全員のプロフィール・人物関係は
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By | 2026年5月21日