M&Aコンサル用語集TOP / 英数 / VWAP閲覧数:194回
M&A用語解説
VWAP(ぶいわっぷ/Volume Weighted Average Price)
VWAP(ブイダブリューエーピー、Volume Weighted Average Price)とは、出来高加重平均価格と訳される株価指標のことをいいます。一定期間中に成立した個々の約定について、(約定価格×出来高)を全取引分求めて合計し、その期間の出来高合計で除すことで算出します。単純な始値・終値・気配値の平均とは異なり、実際に売買が成立した価格を出来高で加重するため、その銘柄のその期間における実勢的な取引水準をより的確に反映するとされています。
日本取引所グループ(JPX)の用語集でも、VWAPは「Volume Weighted Average Priceの略称」とされており、機関投資家による執行評価(VWAP執行)や、システムトレードの発注アルゴリズムにおける基準値として実務上広く利用されています。算出対象期間は、取引時間中の値を算出する「デイVWAP」から、直近1カ月間・3カ月間・6カ月間といった一定期間の値まで、目的に応じて設定されます。
M&A実務、とりわけ上場会社を対象とするTOB(株式公開買付け)においては、買付価格に付されるプレミアム(上乗せ幅)の妥当性を検討するための参考指標の一つとしてVWAPが用いられます。具体的には、TOB実務では、公表日の前営業日の終値や、公表日前の直近1カ月間・3カ月間・6カ月間の終値単純平均値に対するプレミアムを比較・開示することが一般的です。また、案件によっては、これらに加えて一定期間のVWAPを算定し、買付価格の検討や市場株価分析の参考指標として用いることがあります。取締役会や第三者算定機関(フェアネス・オピニオン取得先を含む)が買付価格の公正性を評価する際にも、VWAPを基準とした市場株価分析は重要な判断材料の一つとなります。
