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M&A用語解説

セラーズバリュー(せらーずばりゅー/Seller’s Value)

セラーズバリューとは、M&Aにおいて売り手側が自社の企業価値として認識している評価額(売却希望価格の基礎となる価値)をいいます。売り手が保有する将来の事業計画をもとに、基本合意書の締結後、デューデリジェンスの開始時期を目安に算定されるのが一般的です。

M&Aの価格形成では、売り手側の主観的な評価であるセラーズバリューと、買い手側の主観的な評価であるバイヤーズバリューという2つの価値に、一定の評価手法や前提条件に基づいて算定される適正価値(フェアバリュー)を加えた複数の価値観が存在し、実際の譲渡価格はこれらのバランスや当事者の交渉力を踏まえた合意によって決まります。

※セラーズバリューは売り手側が作成する事業計画をもとに算定されるため、成長率や収益力の見積もりが実態より強気になっている可能性がある点に留意が必要です。

なぜM&Aで重要か

売り手が提示するセラーズバリューをそのまま買収価格の基準としてしまうと、事業計画の前提が実態より強気であった場合に高値掴みとなるリスクがあります。買い手側は、セラーズバリューを出発点としつつも、デューデリジェンスを通じて独自にバイヤーズバリューを算定し、両者の乖離を検証したうえで交渉に臨むことが重要です。

M&Aの価格交渉では、セラーズバリューとバイヤーズバリューの差(バリューギャップ)をどう埋めるかが実務上の焦点となり、将来の業績等に応じて追加対価を支払うアーンアウト条項を設定するなど、ディールストラクチャー上の工夫によって折り合いを付けるケースがあります。また、価格そのものとは別に、表明保証違反等に伴うリスク分担については、表明保証保険を活用することで売り手・買い手間のリスク配分を調整し、取引成立を円滑にすることもあります。

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監修者情報
監修者 佐藤信(IRI M&Aコンサルティング株式会社 取締役)
監修

佐藤 信(さとう あきお)

M&A・事業承継の専門家|IRI M&Aコンサルティング株式会社

IRI M&Aコンサルティング株式会社 取締役。M&A・事業承継に関する実務経験をもとに、中小企業の譲渡・譲受、事業承継、企業価値評価などの支援に従事。本サイトでは、専門用語を初めて学ぶ方にも理解しやすい表現を心掛け、実務で活用できる情報の監修を担当しています。

投稿者: IRI M&Aコンサルティング編集部 | 2016年9月16日 | 最終更新日: 2026年10月16日
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