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第10話 10店舗売却、成立

納得できるまで、一緒に迷う。——それが、M&A仲介の本当の仕事だった。

価格だけで会社は売れない。
10年分の想いを、次の世代へ繋ぐための交渉が始まった。

価格も大事だが従業員の雇用やブランドの継続も譲れない。数字だけでなく想いも含めて最適な形を探す最終交渉。主な合意事項は譲渡価格・従業員の雇用維持・ブランド継続・オーナーの一定期間の関与・引継ぎ期間の設定。


数字の向こうに、守るべきものがある。
事業承継の交渉は、そこから始まる。

10年かけて築いてきた会社だ、手放していいのか、これで従業員や会員は幸せになれるのかと最後まで迷うオーナー。迷うのは当然です、だからこそ納得できるまで一緒に考えたいと寄り添う佐藤。


迷いは、それだけ本気だという証拠だ。
だから、納得できるまで一緒に考える。

御社が築いてきた想いや文化を未来へ繋ぎます、この会社はもっと大きくなれますと最終プレゼン。ブランドをさらに強化し地域No.1のフィットネス企業へ、新規出店でより多くの人に健康を届ける、従業員が成長し働きがいのある組織へ、オーナーの想いを引き継ぎ次の世代へ。この会社の価値は、これからもっと高まる。


会社の価値は、過去じゃなく未来が決める。
M&A仲介の仕事は、その未来を一緒に描くことだ。

わかりました、この会社を君たちに託します、従業員や会員のためにも未来のためにもと最終判断。絶対に後悔させませんと握手。株式譲渡契約書にサインが交わされ、すべての条件が整い契約書にサインが交わされた。長かった戦いが、ついに終わった。


株式譲渡契約書にサインが交わされた。
長かった戦いが、ついに終わった。

君に任せて本当に良かった、君がいなかったらここまで納得できる選択はできなかったよとオーナーの言葉。やっと一つのゴールにたどり着けた、でもこれは終わりじゃない、M&Aは人の未来を繋ぐ仕事だ、もっとももっと誰かの力になりたいと主人公の想い。


M&Aは、人の未来を繋ぐ仕事だ。
これは終わりじゃない——
次のスタートだ。

次回 第11話「さらなる挑戦へ」
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この話の登場人物

佐藤恒一

佐藤 恒一
主人公・27歳・元エンジニア → M&A仲介営業

黒木隆司

黒木 隆司
上司・45歳・部署マネージャー


全員のプロフィール・人物関係は
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By | 2026年5月22日