
📋 この記事でわかること
- カフェの事業譲渡・売却の相場感(黒字・トントン・赤字別)
- 買い手が評価する4つのポイント(収益性・設備・立地・ブランド)
- 高く売れるカフェに共通する特徴
- 失敗しやすいパターンと回避策
- 相談から成約までの期間の目安とよくある質問
カフェ経営は、外から見ると華やかな印象があります。しかし実際には、毎朝早くから仕込みを行い、スタッフ管理をし、原価や人件費と戦いながら経営している方がほとんどです。
「人手不足でシフトが埋まらない」「売上が安定しない」「年齢的に続けるのが厳しい」——そんな悩みを抱えながらも、「閉店するしかない」と考えていませんか?
カフェには、単純な閉店ではなく事業譲渡という形で次のオーナーへ引き継ぐ選択肢があります。設備・内装・常連客・立地などが評価され、想像以上の価格で譲渡できるケースも少なくありません。
目次
カフェを「閉店するしかない」と考えていませんか?
結論:カフェは閉店前に相談することで、設備・内装・常連客・立地などの価値が評価され、想像以上の価格で譲渡できるケースが多くあります。限界になる前に早めに動くことが重要です。

最近では、以下のような理由から、事業継続に悩む経営者が増えています。
- 「人手不足でシフトが埋まらない」
- 「売上が安定しない」
- 「年齢的に続けるのが厳しい」
- 「子どもが継がない」
一方で、カフェは単純な閉店ではなく、事業譲渡という形で次のオーナーへ引き継ぐ選択肢があります。実際、設備・内装・常連客・立地などが評価され、想像以上の価格で譲渡できるケースも少なくありません。
💡 ポイント:重要なのは「限界になる前」に相談すること。経営状態が良いうちの方が、より高い評価を受けやすくなります。
なぜカフェは事業譲渡に向いているのか
結論:カフェは新規出店コストが高いため、既存店舗の譲渡は買い手にとって大きなメリットがあります。設備・内装・営業実績がそのまま引き継げることから、M&A市場でも需要が高い業種です。

新しくカフェを作ろうとすると、以下のような多額の初期投資が必要になります。
- 物件取得費
- 内装工事
- 厨房設備
- 保健所対応
- 採用
- オープン準備
特に最近は、内装工事費や設備費が上昇しており、小規模店舗でも数百万円〜数千万円の投資が必要になることがあります。一方、既存店舗を譲り受ければ、すでに営業実績があり、設備も整っているため、買い手にとってメリットが大きいのです。
💡 ポイント:「居抜き以上、会社売却未満」という位置づけで、カフェの事業譲渡は活発に行われています。
カフェの事業譲渡はいくらで売れるのか?
結論:カフェの売却価格は「利益だけ」では決まりません。収益性・設備・立地・ブランドの4つを総合的に評価して決まります。黒字・トントン・赤字いずれの状態でも譲渡は可能です。

| 評価軸 | 価格目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 営業利益ベース | 営業利益 × 2〜4倍 | 利益300万円なら600万〜1,200万円程度 |
| 売上倍率 | 売上 × 0.2〜0.8倍 | 年商2,000万円なら400万〜1,600万円程度 |
| 内装・設備価値 | 設備の時価評価 | エスプレッソマシン等、数十万〜数百万円 |
| 立地価値 | エリア・条件による | 駅近・路面店・人気エリアは高評価 |
■ 営業利益ベース
営業利益は最も基本的な評価指標です。一般的には営業利益 × 2〜4倍程度が目安となります。たとえば、営業利益300万円なら600万〜1,200万円程度のレンジになります。ただし、オーナー個人の経費が多い場合は、利益調整によって評価が上がることもあります。
■ 売上倍率
小規模店舗では利益が安定しないことも多く、その場合は売上倍率を使います。目安としては売上 × 0.2〜0.8倍程度です。例えば年商2,000万円なら400万〜1,600万円程度が一つのイメージになります。ただし、利益率や地域差によって大きく変わります。
■ 内装・設備価値
カフェは設備価値が非常に重要です。エスプレッソマシンだけでも数十万〜数百万円するケースがあります。製氷機・冷蔵庫・ショーケース・空調・カウンター・椅子や家具なども評価対象になります。特におしゃれな内装はそのまま使えるため高評価になります。
■ 立地価値
立地は価格を大きく左右します。駅徒歩5分以内、路面店、人気エリア、住宅街の中心などは評価されやすいです。逆に立地が弱い場合でも、設備やブランド力で補えるケースがあります。
実務的な価格イメージ
結論:カフェの売却価格は利益状況によって評価軸が変わりますが、黒字・トントン・赤字いずれのケースでも譲渡の可能性があります。経営状態にかかわらず、まずは専門家に相談することが重要です。

| 経営状況 | 評価のポイント | 価格感 |
|---|---|---|
| 黒字カフェ | 設備・ブランド・常連客も評価対象 | 数百万〜数千万円のケースも |
| トントンのカフェ | 設備・立地で評価。人気エリアは「営業中」だけで価値になる | 立地・設備次第で相応の評価 |
| 赤字カフェ | 立地・設備・内装を重視。譲渡事例は珍しくない | 条件次第で譲渡可能 |
黒字カフェ
黒字店舗は最も売りやすいです。利益に加え、設備・ブランド・常連客も評価されます。数百万円から数千万円になるケースもあります。
トントンのカフェ
利益が少なくても、設備や立地で評価されます。特に人気エリアでは「営業している」というだけで価値になるケースがあります。
赤字カフェ
赤字でも諦める必要はありません。買い手は「立地」「設備」「内装」を見ています。実際には赤字店舗でも譲渡されるケースは珍しくありません。
高く売れるカフェの特徴
結論:高く売れるカフェには共通点があります。固定客の存在、残るスタッフ、SNSの影響力、デザイン性の高い内装の4つが特に重要な評価ポイントです。

| 評価ポイント | 内容 |
|---|---|
| 固定客の存在 | 毎月安定して来店する顧客がいると収益予測がしやすく高評価 |
| スタッフが残る | 引き継ぎ後も安心して運営できるため買い手の評価が上がる |
| SNS・口コミ影響力 | Instagram・Google口コミ・フォロワー数も評価対象になる |
| デザイン性の高い内装 | そのまま使える内装・設備は大きな武器になる |
カフェ事業譲渡で失敗しやすいポイント
結論:カフェの事業譲渡でよくある失敗は「高く売ろうと待ちすぎる」「大家承諾の確認が遅れる」「スタッフ説明のタイミングを誤る」の3つです。早めの準備と専門家への相談が失敗を防ぐ鍵です。
| 失敗パターン | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 高く売ろうと待ちすぎる | 経営状態が悪化すると価格も下がる | 営業中・経営が安定しているうちに動く |
| 大家承諾の確認漏れ | 賃貸借契約の承継に大家承諾が必要なケースが多い(民法612条) | 早期に賃貸借契約の内容を確認する |
| スタッフ説明のタイミング | 早すぎても遅すぎても問題になる | 専門家と相談しながら適切なタイミングで説明する |
よくある質問

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👤 監修者
佐藤 信(さとう あきお)
2026.07.09 更新
