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歯科医院のM&Aガイド|相場・進め方・成功のポイント

佐藤 信

監修:佐藤 信アイアールアイM&Aコンサルティング株式会社 取締役
最終更新日:2026年4月20日

📋 この記事でわかること

  • 歯科医院M&Aの特徴(スキーム・許認可・院長引き継ぎのポイント)
  • 歯科医院はいくらで売れるのか、営業利益ベースの相場の目安
  • 高く売れる歯科医院に共通する特徴
  • 無料相談から引き継ぎまでの実務フローと期間の目安
  • 患者離れやスタッフ離職などよくある課題と対策
📝 この記事のまとめ 📝
  • 歯科医院M&Aの評価は「患者が残るか」「スタッフが残るか」が中心
  • 相場は営業利益の3〜5倍が目安(利益500万円で約1,500万〜2,500万円)
  • 患者数の安定・スタッフ定着・院長依存の低さが高評価につながる
  • 実務フローは無料相談から引き継ぎまで7ステップ、期間は3〜6ヶ月程度
  • 患者離れ・スタッフ離職を防ぐには丁寧な引き継ぎ説明と雇用条件の維持が重要

歯科医院の承継に悩む先生へ

「そろそろ引退を考えているが後継者がいない」
「患者さんやスタッフのことを考えると簡単に閉院できない」
歯科医院は地域密着型のビジネスであるため、単なる廃業ではなく
👉**“引き継ぎ”という選択が非常に重要になります。**

現在、歯科医療業界では後継者不足が深刻化しており、
👉M&Aによる承継が急速に増加しています。

歯科医のM&Aガイド

歯科医院M&Aの特徴

歯科医院のM&Aは、他業種と比較して以下の特徴があります。

  • 医療法人か個人かでスキームが異なる
  • 許認可(診療所開設)が関係する
  • 医師(院長)の引き継ぎが重要

特に重要なのは、
👉**「患者が残るか」と「スタッフが残るか」**
であり、これが評価の中心になります。

いくらで売れるのか(相場)

歯科医院の価格は、主に収益と患者基盤で決まります。

■ 基本的な評価

  • 営業利益(実態ベース)×3〜5倍
  • または年間利益ベース

■ 実務上の目安

  • 利益500万円 → 約1,500万〜2,500万円
  • 利益1,000万円 → 約3,000万〜5,000万円

■ 評価に影響する要素

  • 患者数・リピート率
  • 立地(駅近・住宅地)
  • 設備(ユニット数・CTなど)
  • スタッフの定着

👉ポイント
設備よりも「継続収益」が重要

高く売れる歯科医院の特徴

評価が高い医院には共通点があります。
まず、患者数が安定していることです。定期検診の比率が高い医院は、将来収益が見込みやすく評価が上がります。
また、スタッフが長く勤務している医院は、引き継ぎ後の運営リスクが低いため、買い手に好まれます。
さらに、院長に依存しすぎていない体制も重要です。複数ドクターや分業体制がある場合、価格が上がる傾向があります。

M&Aの進め方(実務フロー)

歯科医院のM&Aは以下の流れで進みます。

  • 無料相談・簡易査定
  • 買い手候補の選定
  • 条件交渉
  • 基本合意契約
  • デューデリジェンス
  • 最終契約
  • 引き継ぎ(診療継続)

👉期間:3〜6ヶ月程度

よくある課題と注意点

歯科医院のM&Aでは、特有の注意点があります。

■ 患者離れのリスク

院長交代により患者が減少する可能性があります。
👉対策

  • 一定期間の残留
  • 丁寧な引き継ぎ説明

■ スタッフ離職

スタッフが不安を感じると退職につながります。
👉対策

  • 事前説明のタイミング管理
  • 雇用条件の維持

■ 許認可・法人形態

医療法人の場合は、持分の有無や定款内容によりスキームが変わります。

スキームの違い

歯科医院M&Aでは主に以下の方法があります。

■ 個人開業医

👉事業譲渡が中心
(設備・患者・賃貸契約の引き継ぎ)

■ 医療法人

👉出資持分譲渡または理事交代

👉ポイント
税務・許認可の影響が大きい

成功させるポイント

実務上、成功する案件には共通点があります。

  • 早めに準備を開始
  • 銀行・専門家を巻き込む
  • 買い手との相性を重視
  • 引き継ぎ期間を設計

👉特に重要なのは
「人の引き継ぎ」=患者とスタッフ

まとめ|歯科医院は“閉めるより引き継ぐ時代”

歯科医院は、

  • 地域に根付いた資産
  • 継続収益があるビジネス

であるため、
👉適切に進めれば売却可能なケースが多い
です。

よくある質問

結論:売却相場、高く売れる医院の特徴、個人と医療法人の違い、患者・スタッフの引き継ぎなど、先生が特に気になる4つの疑問にお答えします。

Q

歯科医院のM&A売却相場はどのくらいですか?

A実態ベースの営業利益の3〜5倍が目安です。実務上は、利益500万円で約1,500万〜2,500万円、利益1,000万円で約3,000万〜5,000万円がイメージとなります。
Q

高く売れる歯科医院の特徴は何ですか?

A患者数が安定していること(特に定期検診の比率が高い医院)、スタッフが長く勤務していること、院長に依存しすぎず複数ドクターや分業体制があることが高評価につながります。設備よりも継続収益が重要です。
Q

個人開業医と医療法人でM&Aの方法は違いますか?

A異なります。個人開業医は設備・患者・賃貸契約を引き継ぐ事業譲渡が中心で、医療法人は出資持分譲渡または理事交代となります。医療法人の場合は持分の有無や定款内容によりスキームが変わり、税務・許認可の影響が大きくなります。
Q

患者離れやスタッフ離職を防ぐにはどうすればよいですか?

A患者離れには院長の一定期間の残留と丁寧な引き継ぎ説明、スタッフ離職には事前説明のタイミング管理と雇用条件の維持が対策となります。期間は相談から引き継ぎまで3〜6ヶ月程度が目安です。

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佐藤 信

👤 監修者

佐藤 信(さとう あきお)

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2026.04.20 更新

By IRI M&Aコンサルティング編集部 | 2026年4月20日