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第17話 買い手出現

数字では動かなかった心が、ストーリーで動いた。——それが、この仕事の本質だった。

数字じゃなく、未来を描いた資料が、初めて相手の心を動かした。
想いに共感するM&A買い手が、ついに現れた。

今回は数字じゃなくこの店の未来を描いた資料で提案しますといいねこれまでとは違うアプローチだと上司。地域に根ざし長く愛されるこのパン屋さんのストーリーが私たちの理念と重なりますとぜひ詳しくお話を伺いたいと思います。地域共創を掲げる食品メーカーミライフーズが興味を示した。


数字を超えたところに、響く相手がいた。
M&A買い手探しは、想いの共鳴から始まる。

ブーランジェリーオリーブの未来像として地域の価値を守る・人をつなぎ育てる・未来へ広げる。ストーリー資料を見た佐伯社長の表情が変わっていく。素晴らしいビジョンです、数字以上に強い地域価値を感じます。正直これまで多くの案件を見てきましたがここまで心を動かされたのは初めてです、ぜひこの店の未来を一緒につくりたい。初めて買い手の心に強く刺さった。


想いを込めた提案は、必ず誰かの心に届く。
事業承継の本当の買い手は、
数字ではなくビジョンで動く。

主な条件案は店名ブランドの継続・従業員の雇用維持・現オーナーの想いの尊重・設備投資による品質向上・地域イベントへの協賛。これらの条件はすべて受け入れ可能です、大切にしたいのは未来を一緒につくることです。オーナーの想いを尊重した条件で前向きな交渉が進んでいく。嬉しい、こんなにこの店の未来を真剣に考えてくれる企業があったなんて。オーナーの想いがちゃんと届いたんですね。オーナーの目に初めて希望の光が宿った。


オーナーの想いを尊重した条件が、
会社売却を前に進めた。
交渉は、数字の前に信頼を
積み重ねることで動く。

やったな、お前の価値を見抜く力が道を開いたと佐藤へ。いや、石田さんの数字と交渉があったからこそここまで来れたんですと佐藤。それぞれの強みが一つになり最高の結果を生み出す。今後のスケジュールは基本合意完了・デューデリジェンス進行中・最終契約締結2週間後予定・クロージング1ヶ月後予定。いよいよ契約に向けた最終ステップに進む。最高の未来に向けて最後までしっかりとサポートします。


デューデリジェンスを経て、事業承継の成約が近づいてきた。
ゴールは、まだ先だ。最後まで、手を抜かない。

価値は数字だけでは測れない。想いに共感する人が必ず現れる。それを信じて伝え続けることがM&Aコンサルタントの使命だ。この店の未来は始まったばかり。想いをつなぎ未来をつくる挑戦はこれからも続いていく。次回最終話未来へのバトン、新しい物語の始まりへ。


想いをつなぎ、未来をつくる。
それが、M&Aコンサルタントの使命だ。

次回 第18話「共同成約」
随時更新

この話の登場人物

佐藤恒一

佐藤 恒一
主人公・27歳
元エンジニア
→ M&A仲介営業

石田直也

石田 直也
先輩(ライバル)
28歳・元トップ営業マン

全員のプロフィール・人物関係は
登場人物ページ →


By | 2026年6月3日