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第11話 売れない案件

売れないと言われた案件ほど、誰も気づいていない価値が眠っている。

後継者不在、利益ほぼゼロ、買い手がつかない。
誰もが敬遠するその案件が、次の仕事だった。

上司から次の案件を任せたい、ただし条件があると告げられる。任された案件はベーカリー、創業24年、売上年間約6000万円、営業利益ほぼゼロ、従業員パート含む12名、地域で圧倒的な知名度と行列ができる人気店だがオーナーは高齢で後継者不在。課題は利益が出ておらず買い手が見つかりにくい。


後継者不在で、利益もゼロに近い。
これが、次のM&A案件だった。

この案件は石田とお前で進めてほしい、どちらが先に成約させるか競ってもらうと上司から衝撃の指示。社内でも結果がすべてだ、負けた方には厳しい評価がつくぞと告げられる。利益が出ていないパン屋、この売れない案件をどうやって売るのか。


売れないと決めつけるな。
買い手がつかない案件にこそ、
本当の力が試される。

ライバル登場、石田直也28歳。M&A仲介部エース営業、論理的で冷静、数字に強い、成果を出し続けるトッププレーヤー、合果主義で無駄を嫌う、主人公の1年先輩。また面倒な案件かよ、でも勝負になるなら悪くないな。お前がその案件?面白そうじゃん、負けないよ。


数字だけで判断する人間と、
現地を見てから判断する人間—どちらが正しいのか。

損益トントンってつまり儲かってないってことだろ、こんなの売れるわけないじゃん、時間のムダだよ正直と石田の冷たい第一声。でも現地を見てみないとわからないと反論する佐藤。


数字が悪くても、現地には真実がある。
後継者不在の会社こそ、足で稼いだ情報が命だ。

売れないなんて決めつけたくない、この店にはきっと価値があるはずだと佐藤。数字は嘘をつかない、オレのやり方で必ず結果を出すと石田。絶対に負けない。この勝負、オレがもらった。新たな挑戦と、ライバルとの戦いが始まった。


売れないと決めつけた瞬間、負けだ。
この店の価値は、
まだ誰も気づいていない。

次回 第12話「価値の再定義」
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この話の登場人物

佐藤恒一

佐藤 恒一
主人公・27歳
元エンジニア
→ M&A仲介営業

黒木隆司

黒木 隆司
上司・45歳
部署マネージャー

石田直也

石田 直也
先輩(ライバル)
28歳・元トップ営業マン

全員のプロフィール・人物関係は
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By | 2026年5月25日