事業承継の方法は、(1)親族内承継(2)従業員等への承継(3)M&Aの3つがあります。 事業承継には、いくつもの選択肢が考えられますが、最も適切な方法を選択・実施することが、将来にわたって会社が発展していくために重要です。
事業承継の方法
事業承継の種類
事業承継には以下のものがあります。
① IPO(株式公開)
② 相続(世襲など)
③ MBO
④ 内部昇格
⑤ M&A
詳細のご説明
順にご説明させて頂きますと、①のIPO(株式公開)は、資本と経営を分離した上で後継者問題を図れるという点で理想的な手法といえます。 しかし、日本では上場企業は全体の0.2%以下の割合ですので、この方法は大変困難だと言わざるを得ない状況です。
②の相続については説明不要かと思いますが、③のMBOとは、会社経営陣や従業員がオーナー(株主)から株式を買い取ることをいいます。
しかし、株式を取得するだけの財務基盤を持ち合わせた経営陣がいることは少なく、多くは金融機関やファンドと連携して株式を譲り受けることになります。その場合、企業の業績や見通しに対する査定は厳しく、かなりの強みを持った会社でなければ実現は難しいものと言われます。
④の内部昇格とは、会社の事業内容に精通した人材が登用されるため、円滑な承継が期待出来、従業員の向上意欲もあがります。
しかし、資本の承継をするためには株式の買取資金が必要になりますが、個人保証・担保設定等の障壁があり、頓挫するケースがほとんどです。
また、資本の承継がなされない場合、オーナー一族と経営者側で対立する可能性も残されるという問題があります。
その様な状況の中で、経営主体・株主ともに第三者へ承継するM&Aは、中小企業でも近年急激に増加しています。
M&Aであれば、一定の収益・資産を確保していれば企業規模にかかわらず事業売却は可能ですし、外見上通常の社長交代のような形でスムーズな引き継ぎをすることも可能です。
また企業の成長を加速し、事業価値を向上させるという効果が見込める場合もあります。
以上の点を踏まえ、事業承継をお考えの際は、様々なケースを拝見させて頂いている私共IRI M&Aコンサルティングにぜひ一度ご相談頂ければと思います。