二項モデル(にこうもでる)

二項モデルとは、代表的なオプション評価方法のひとつです。オプションの権利行使期間を細かく分けて将来の株価の推移を予測した結果から、現在のオプションの価値を推定する方法です。細分化する際の様子が格子や枝葉に似ていることから「格子モデル」、「ツリーモデル」という別名もあります。拡張性が高いというメリットがある一方で、解析のために専用のソフトウェアが必要になるというデメリットが存在します。同じく代表的なオプション評価方法にブラックショールズモデルがありますが、後者の方が簡便であること、ストックオプション会計ではブラックショールズモデルでの計算が容認されていること、複雑な場合を除けば評価結果に大きな差が生まれないことから、ストックオプション評価では頻繁にブラックショールズモデルが用いられます。

投稿者: | 2019年8月29日