純資産価額方式(じゅんしさんほうしき)

純資産価額方式とは、企業の価値及び株価を算定評価方法のひとつで、純資産に着目して計算する方法です。

この方式によって算出された価格は、企業の静的価値を示し貸借対照表をもとに企業評価することから客観性が高く、含み損益が内在する企業においては、含み損益を考慮することで実態に近づき本来の財務状態を表すことができるなど、相続税の評価やM&Aにおいて実務上よく利用される方式です。短所としては、継続企業としての将来の利益成長等を評価過程に算入していないという点が挙げられるので、他の評価方法と比較してどの評価方法を採用するか決定することになります。以下の計算式により算出します。

1株当たり評価額=純資産価額÷発行済株式総数(自己株式を除く)
この方式には、簿価純資産法と時価純資産法があります。

投稿者: | 2016年10月21日