①意向表明
M&Aにおける意向表明は「意向表明書」により、譲り受けを希望する会社等から、譲り受けを希望する意思表示を行うことを意味します。
通常は一定の書式に従って、譲渡価額、この時点で提示できる譲渡の条件を記載して、譲り渡し側に書面を提出します。この時点では、法的拘束力を持たせることはできないので、後日、譲り受け候補者が取引を譲り受けを断ったとしても、基本的には責任追及はできませんので、そのあたり理解をしながら今後の進め方を考慮していく必要があります。
②候補企業選定と条件交渉
意向表明を行った譲り受け候補企業が複数の場合、実際に最終契約を行う企業を選定しなければなりません。
また、一社のみ意向表明しているのであれば、その会社を候補企業として承認するかの決定をする必要があります。
いずれにしても、譲り渡し側としては、それらの企業自体が譲渡先として許容できる先なのかを判断し、その後、価格を含めた条件交渉を行うことになります。
交渉の進め方は、当事者と候補者との関係や事業の類似度合、候補者と仲介者・アドバイザーとの関係度合等により様々な形態があります。

③当事者の留意点
希望する条件の優先順位をはっきりとさせておくことが重要で、それらをしっかりと仲介者・アドバイザーに理解してもらうことを心がけましょう。
その上で、緊密なコミュニケーションをとり、仲介者・アドバイザーのアドバイスを得て話し合いを進めることが重要です。
④仲介者・アドバイザーの留意点
中小企業・小規模事業者のM&Aにおいては、譲り渡し企業が初めての経験である場合が多いことから、できる限り、時間を割いて、譲り渡し側、譲り受け側の意向を確認し、最大限双方の納得する形で交渉をまとめることが重要です。