100%減資 (ひゃくぱーせんとげんし / 100% Reduction of Capital)

100%減資とは、発行済み株式の全て(100%)について消却する方法です。債務超過状態の会社が、100%減資を行った上で行う会社再生における手法をいいます。既存の株式を全て会社が強制的に買取ります。その上で、消却する事で株主の総入替が可能となります。
100%減資を行った上で、新株発行(増資)を行う事が一般的です。一端すべてまっさらな状態にして、再度出資者を募集する事で、会社再生が可能となります。会社が強制的に取得するので、全部取得条項株式を用いることになります。
なお、全部取得条項株式は、株主総会での特別決議が必要となります。実際に取得するに際しても特別決議が必要です。通常は、一度の総会で、導入及び取得を行います。
この他、99%減資というのもあります。この99%減資は、資本金を減少させる事です。既に発行している株式の内容や価値は変化しません。会社再生に活用する事も十分可能です。

投稿者: | 2016年9月16日